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【発音トレーニング】 第19回『tの消滅』



今回の発音

tの消滅

アメリカ英語の場合、't'が重なったり'n'+'t'+母音になった時に't'を発音しないことがあります。


例文

I want to make some hot tea.

暖かいお茶を入れたいです。


 先生!'wannabe'ってなんですか?ワサビ?花火?ハラミ?教えてください~p>

 ワサビでも花火でもハラミでもない!この'wannabe'は"want to be"が変化してできた単語なんだ。

 "want to be"って『~になりたい』っていうやつですか?

 そうそう。これは俗語(スラング)なんだけど、何かに憧れていてそれになりたがっている人のことを言うんだ。

 そういえば、映画のセリフや洋楽の歌詞で'wanna'って出てきますよね。何で"want to"が'wanna'になっちゃうんですか?

 じゃあ"want to"を速く言ってごらん。言いにくいはずだから。

 ウォント、トゥ…何か't'が重なるところが言いにくいです。

 でしょ。これはアメリカ人でも一緒なんだよね。で、どうするかというと't'をひとつ取っってしまうんだ。

 ってことは'wanto'になるんですか?でもまだ'wanna'じゃないですよ。

 まあ、待ちなさい。さらに'n'+'t'+「母音」が重なると't'が消滅してしまうんだ。

 えっと'wanto'だから'n'と't'に最後が曖昧母音だから…'t'が消えて…。

 発音記号で書くと'wɔːnə'でしょ?だから「ウォナ」になるんだよ。

 面白~い!それにしてもこんなに省略しちゃうなんて、アメリカ人って「なまけもの」ですね。

 (「なまけもの」に「なまけもの」って言われるアメリカ人って…)


発音トレーニング実践編

I want to print out the file.

そのファイルをプリントアウトしたいです。

I saw the international news on the internet.

国際ニュースをインターネットで見ました。

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【発音トレーニング】 第18回『クセを正してtの発音』



今回の発音

t

上の前歯の裏側と歯茎との間に舌先をチョンとタッチし息を吐くのと同時に舌先を離します。


例文

He made a boast about his boat at the court.

彼は法廷でボートの自慢をした。


 'hot'(ホット)なシチューを'pot'(ポット)で作るぜ♪チェケラッチョ♪(私ってラップ名人かも♪)

 ラップ名人はさておき、「ト」って何よ「ト」って。

 「ト」ですか?

 だって'hot'も'pot'も最後の't'に母音なんてついてないでしょ。子音で終わってるでしょ!

 は、はい~。子音ですか?

 これ日本人のクセなんだよね。日本語では基本的に子音と母音がセットになって発音するでしょ。だから子音で終わる単語でも母音をつけたがるんだよ。

 なるほど~。つまり'hot'や'pot'の't'に母音の「オ」が付いているのがまずいんですね。

 そうそう。だから'cut, cat, pat, put'…みたいに't'で終わる単語は要注意。

 どうすればいいんでしょうか?

 まずは、't'の発音のポイントを覚えることだね。上の前歯の裏側と歯茎との境があるよね。そこに舌先を充てる。で、息を吐く勢い負けて舌先が離れる、そんな感じで発音してごらん。

 't'!空気が漏れるような音だけで聞こえますね。

 そうそう。間違っても「ト」なんて音にはならないでしょ。こうやって子音で終わる単語をきちんと発音できるようになると、リエゾンもきちんとできるようになるのさ。て、ことで発音名人への道は長いね~

 (はっきりいってもう名人級だと思ってたのに…)はい~…


発音トレーニング実践編

She cut her coat in the hot hut.

彼女は暑い小屋でコートを切りました。

The cat got a rat, but didn't get a newt.

その猫はイモリではなくネズミを捕まえました。

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【価値化トレーニング】 第19回『スパッと切る'cut'』



今回のスモールワード

cut

スパッと切る

例文

Don't cut in the line.

列に割り込むな。


 先生…

 はいはい。今回は'cut'で悩んでるわけね。で、学校で'cut'はどう習ったか覚えてる?

 「切る」です~。でもそれじゃ足りないのかな。いつものように'cut'のイメージを教えてください。

 うん。切るは切るでも『スパッと切る』感じ。色んなモノえお切っていくんだよ。この"cut in the line"も割り込むことで列がスパッと切られるイメージでとらえると簡単でしょ。

 じゃなるほど~。刃物で何かを切るだけじゃないんですね。

 "Cut it out"は『いい加減にしろよ』という意味で使われるんだけど、もともとは『行動をスパッと切る』というところから、『その行動を止める』→『いい加減にしろ』ということになるんだね。

映画の撮影で"Cut!"って叫ぶのも、スパッと切ってる感じがします。

 うんうん。その他に'cut'を他の単語と組み合わせて新しい単語になることもあるんだよ。例えば'shortcut'や'haircut'なんかは馴染みがあるんじゃないかな。

 「近道」と「散髪」ですね!スパッと切っていく'cut'って気持ちいい単語ですね!

 まあね。ただあなたみたいにドジばっかりしてると"You'll get a cut in salary"になるよ。

 お給料のカットはやめてください~(泣)


価値化トレーニング実践編

He cut a check to his favorite charity.

彼はひいきの慈善団体に寄付した。


'check'とは小切手のこと小切手をスパッと切ってそれを寄付するということです。


He was cut from the varsity team.

一軍から外された。


一軍のメンバーからスパッと切り離されたのですね。


The students cut his fifth period.

その生徒は5時間目をさぼった。


5時間目の授業をスパッと切り離すことで「さぼる」という意味になります。


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【価値化トレーニング】 第18回『きちんと整えて置く'set'』



今回のスモールワード

set

きちんと整えて置く

例文

I'll set the table.

私がテーブルをセットしますよ。


 先生、そんなに怒ってどうしたんですか?いつものことだけど…

 あなたがテーブルセッティングもまともにできない上に、'set'と'put'が同じなんて滅茶苦茶なことを言うものだから、つい。

 'put'は確か「ポンと置く」イメージでしたよね。'set'も同じように「置く」っていう感じでしょ?

 同じ「置く」でもずいぶん違うんだよ。例えば"The sun sets in the west"ってどういう意味?

 『太陽は西に沈みます』っていう意味ですよね。だって「サンセット」って言うぐらいだから。

 いいね。じゃあ"I'm all set"は?

 これ、よく使いますよね。『準備ができました』という意味ですよね。

 そうそう、つまり'sun'にしても'all'にしてもどういう所に置かれているのかな?

 う~ん、決まった所…かな?'sun'は¥'west'という決まった所に置かれていますよね。もうひとつは'all'が決められたところに置かれることによって『準備万端』という感じがします。

 さすが、私の生徒だね。つまり'set'とは、ただ単に置くということではなく、あるべき所や正しい状態に置く、というイメージがあるんだよ。'put'みたいにどこでもOKってわけじゃないんだ。

 …どうせ私のテーブルセッティングは『きちんと整えて置く』じゃないですよ。

 まあまあ機嫌を直しなさいよ。あなたは何も取り柄がないけど英語は上達しているじゃない。

 取り柄がないですって!!!???ムキ~ッ!先生、いつもひと言余計ですっ!!


価値化トレーニング実践編

His house is set by the shore.

彼の家は海岸沿いに建てられている。


海岸沿いの決められた場所にきちんと建てられているんだね。


I'll set the fish hook for you.

釣り針をセットしてあげます。


釣り針はきちんと決められた場所にセットしないと釣れませんよね。


He set the deadline for this project.

彼がこの計画の締切を設定しました。


締切の設定はどこでもよいというわけにはいきません。


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【漫画】 第19回『スパッと切る'cut'』


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©ICEE/May Sasaki

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【漫画】 第18回『きちんと整えて置く'set'』


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【価値化トレーニング】 第17回『いろんなものの顔'face'』



今回のスモールワード

face

いろんなものの顔

例文

She never learns to face the reality

彼女は現実を見るということを学ばない。


 先生、さっき'face'だの'never'だの言ってませんでした?まさか私の顔を否定しているとか(怒)

 "She never learns to face the reality"のこと?そんなんじゃないよ。まさか'face'を「顔」とそのまま訳しちゃったの?

 だって'face'っていったら「顔」じゃないですか!

 まあ、「顔」なんだけど、'face'は人間の顔だけじゃないんだよ。色んな使い方があるんだ。例えば"This room faces the beach"だったらどう?

 う~ん「この部屋」…「顔」…「ビーチ」?

 部屋にも顔があると考えると、この部屋の顔がビーチに向いている、つまりこの部屋は…

 オーシャンビューだ!!!

 う、うん(いきなりテンション上げすぎ)。こんな具合に人の顔を含めた「いろんなものの顔」としてイメージしておけばOKなのさ。

 じゃあ、先生が言ってた"face the reality"ってどういうことなんですか?

 うん、'reality'は「現実」でしょ。そこに'face'が向いている、つまり『現実を見る』ってことなんだ。

 なるほど~、よくわかりました!で、"She never learns to face the reality"っていうのは『現実を見ることを学ぶ』がだから…ムキ~!それどういう意味ですか!!(怒)


価値化トレーニング実践編

Our office building is facing the main street.

事務所の建物はメインストリートに面している。


事務所の建物はメインストリートに顔を向けているわけだね。


You have to face up to the facts.

事実から目を背けてはいけません。


モジモジと下ばかりを見ていないで、顔を上げて目の前にある事実を見なさい!ということだね。


The U.S. faces Japan in the tournament.

アメリカは日本とそのトーナメントで対戦する。


アメリカは日本とトーナメントで「顔合わせる」つまり「対戦する」という意味になるんだ。


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【発音トレーニング】 第17回『そり舌を使いこなせ!』



今回の発音

そり舌

1.母音+'t'+母音 2.母音+'t'+'r' 3.'r'+'t'+母音 4.'r'+'t'+'r'の時に発音がそり舌になります。
そり舌は主に米国で使われる発音です。英語(イギリス)ではそり舌が使われない場合があります。


例文

I'm getting shorter as I get older.

年をとるにつれて背が低くなります。


 先生!私の合唱力にいつもケチをつけるのはなんでですか!!

 合唱力はさておき、英語の歌詞を歌うのに発音が下手だったらダメでしょ。前にも言った気がするんだけど。じゃあ'autumn'って言ってみ。

 発音?'autumn'は[outəm]ではなくて[ɔːtəm]ってきちんと伸ばして発音してますよ。

 だからその'autumn'の発音がネイティブっぽくないんだよね。'autumn'の't'を発音するときに、舌はどこにある?

 そりゃあ't'だから上の前歯の裏側に舌先をつけていますけど?

 では舌先をそこから上あごに沿って奥にずらしていくと段があるよね。そこに当てて発音してごらん。

 それって'd'や'l'の舌の位置に近いですよね。それだと「オーダム」になっちゃいますけど。

 それこそが「そり舌発音」と呼ばれるものなんだよ。これにはルールがあって't'が母音や'r'の発音に挟まれるときに本来の't'の発音から'd'や'l'に近い発音になるんだ。

 'autumn'は't'が[ɔː]と[ə]の2つの母音に挟まれていますね。だからそうなるんだ~

 そうそう、'water'のように「母音」と'r'に挟まれると「ウォーダー」になるしね。

 なるほど~。それにしても本来の't'の発音をするよりも「そり舌発音」が楽ですね。

 うん。このルールが適応される場合は舌先をわざわざ前歯まで移動させなくても、口の奥で済んじゃうから楽なんだよ。英語っていうのは君みたいな面倒くさがりな言葉だからね。

 なんですって!キーーーー!!!


発音トレーニング実践編

I got a license to drive automatic cars.

私はオートマの車を運転する免許証を手に入れました。

In autumn, leaves turn red and the sight of trees is beautiful.

秋には木々が紅葉し美しい風景を見ることができます。

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【漫画】 第17回『いろんなものの顔'face'』


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【価値化トレーニング】 第16回『探し物は'find'で発見!』



今回のスモールワード

find

発見する

例文

Let's find out!

考えてみよう!(はっきりさせよう)


 先生、海外ドラマで"Let's find out!"っていうセリフがあったんですけど、特に何か物を見つけようとしているシチュエーションじゃないんですよ。これってどういう意味なんですか?

 ああ、'find'ね。中学校の時に何て習ったか覚えてる?

 はい…。確か探し物をしてて『見つける』とか『発見する』でしたっけ?

 うん、『発見する』でもいいんだけど、もう少しイメージをふくらませてみようよ。『発見する』のはモノだげじゃなくて謎だったり、相手が言っている真意だったり、さまざまなことに使えるんだ。

 じゃあ、"Let's find out!"っていうのは、何か答えを発見しようとしている感じですか?

 うん、いいね。じゃ"I found it impossible"は?

 えっと、それが'impossible'ということを発見したわけだから、不可能なのがわかったってことですよね。

 そうそう。見たり、探したり、考えたりした後に、とにかく『発見』する単語なんだ。

 何だかトレジャーハンターのインディ・ジョーンズみたいですね。

 上手いこというじゃない。そんなイメージでいいんじゃない。じゃ、最後にオモシロイ言葉を教えてあげるよ。"I finally found the one."ってなに?

 "the one"を発見したんですよね~…"the one"って何ですか?

 ひとつしかないもの、つまり『運命の人』ってこと。

 きゃ~!白馬の王子様じゃないですか~(デレデレ)


価値化トレーニング実践編

He finally found sushi delicious.

彼はようやく寿司がおいしいことに気付いた。


おいしいということを発見(解明)したんだね。


Find out who he is.

彼が何者なのか調べて。


彼の素性を発見(解明)するように言われているんだね。


I found my tongue.

やっと話せるようになった。


舌を見つけたから話せるようになったんだね。


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