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【価値化トレーニング】 第8回『「見る」と「ジッと見る」』



今回のスモールワード

look

ジッと見る

例文

Look it up in the dictionary.

辞書で調べてみなさい。


  あのさ~なんで「辞書の上」を見てるの?

 だって"look it up"だから『上を見る』ってことじゃないんですか?

 え~と、'look'も意味の幅が広い単語だから、「見る」という意味だけではダメなんだよ。

 そうなんですね。これも「価値」で覚える必要があるんですね。で、どういう意味なんですか?

 これは『辞書で調べる』っていう意味になるんだよ。

 「調べる」だったら'consult'って習ったような…

 よく知ってるね。でも、中学レベルのカンタンな単語が重要なんだ。映画や会話の中ではとにかくこういうカンタンな単語ばかり出てくるからね。

 へ~、言われてみればこういう単語こそわからないかも。

 じゃ、話を戻して'look'は「ジッと見る」イメージでとらえればいいんだよ。

 「ジッと見る」?ということはこの文は『辞書をジッと見る』イメージ?

 そう、対象に目を向けて、関心を持って「ジッと見る」感じだよ。

 そう言われると『注意深くしっかり見ている』つまり「調べる」というイメージが出てきます。

 でしょ。じゃ、ついでに'look'によく似た'see'はどうかな?

 あ!私中学生のころからその2つの単語の違いがよく分からなかったんです!

 うん。それじゃ、次回やりましょう。


価値化トレーニング実践編

Don't look down on me.

私を見下すのは止めて。


私を上からジッと見ているわけだね。


I'll look after you.

君の面倒をみるよ。


'you'の後をピッタリついて見守っているんだ。


Look.

いいか。


『注意を向けろ』というイメージを広げてこの意味になるんだね。


Let me have a look.

私に見せてごらん。


「ジッと見る」という行動を私に持たせて、ということ。

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【価値化トレーニング】 第9回『そんなにあるの!? 'see'の意味』



今回のスモールワード

see

目に入る

例文

I saw my client yesterday.

昨日、私のクライアントに会いました。


 先生!'see'をあなどっていました…

 何をそんなに落ち込んでいるの?今日、'see'を教えてあげるっていってたじゃない。

 そうなんですけど、今日会社で'see'がたくさん出てきて…全然わからなくて…

 ふ~ん。じゃあ、まず'see'のイメージを教えてあげるから。それからもう一度考えてみ。'see'は「見る」って習うけど、実際は意思を持って見ているのではなくただ「目に入る」感じ。

 じゃあ"I saw my client..."だったら『クライアントが目に入った』だから…

 「会った」ということになるよね。

 "I've been seeing him..."は『ずっと会っている』だから…

 『付き合っている』ということになるわけ。

 "I don't see what you mean"は『あなたの言っていることが目に入らない』だから…

 相手の意図が見えない、つまり「わからない」ということ。

 "Let's see"は「考えてみよう」ってことになるのかな~?

 お、もうわかってきたね。「目に入る」というイメージで考えれば "You'll see"。

 Yes, I see(笑)

 Okay, then see you next time!


価値化トレーニング実践編

I have seen worse.

私はそれよりひどいことを経験した。


ひどいことが目に入ったということ。


I'll see my schedule.

予定を確認してみるよ。


スケジュールに目を入れてみるということだね。


You should see a doctor.

医者に診てもらった方がいい。


お医者さんに会うということは、診てもらうということだね。


It's nice seeing you.

お会いできて幸栄です。


'see'は'meet'の代わりに使うこともできるよ。

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【価値化トレーニング】 第7回『'tell'と'say'で危機一髪!続』



今回のスモールワード

say

言葉を発する

例文

It's hard to say I'm sorry.

ごめんねって言うのはむずかしい。


 'tell'はきちんと伝えるでしたけど、'say'は何なんですか?

 中学では「言う」って習うのかな。

 はい、確かそうでした。

 例えば"The sign says no right turn on red."だったらどういう意味になる?

 『その標識は「赤信号で右折禁止」と言う』?って標識が言うんですか?

 他にも"My watch says it's noon."は?

 『私の時計が正午と言っている』?って…う~ん。

 最初のは『標識に「赤信号では右折禁止」と書いてある』、次のは『時計が正午を示している』わけ。実際に「言わ」なくても'say'が使えるわけだから、「言う」という訳だけだとまずいよね。

 そうか、意味のある何かを表現している感じになるのかな~。

 おっ!するどいね~。'tell'は違いが分かるようにきちんと伝えるイメージだったけど、'say'は意味のあることを言葉にして表現するようなイメージ。もちろん人だけに限らず、雑誌・新聞・標識なんかにも使えるんだよ。

 なんだか'tell'は説明上手な「弁護士」で、'say'は判決を言い渡す「裁判官」のような感じがします。

 同じような言葉でもイメージの違いを感じれば使い分けがカンタンでしょ?


価値化トレーニング実践編

This book doesn't say such a thing.

この本にはそんなことが書いていない。


「そんなこと」が表現されていないわけだね。


The look on your face says it all.

表情がそう言っているよ。


表情にすべてが表現されているわけだね。


Oh, I know that saying.

そのことわざ知ってる。


意味のあることを断言しているところから「ことわざ」という意味にもなるよ。


What do you say?

あなたなら何て言う?


質問の答えを表現してほしいわけだね。

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【価値化トレーニング】 第6回『'tell'と'say'で危機一髪!』



今回のスモールワード

tell

きちんと伝える

例文

Can you tell the difference?

あなたはそれを区別できる?


 びっくりするじゃないですか!なんでいつもそういう登場なんですか!

 だって自分の生徒が困ってるわけだからね、放ってはおけないでしょ。

 ぐぬぬ…今回は後輩のためにも、是非教えてください!

 いいよ。'tell'と'say'の違いだよね。じゃあまず'tell'のイメージは?

 伝える、ですよね。

 う~ん、おしいね。じゃあ"Can you tell the difference?"はどんな意味?

 違いを伝えられますかって…ことですか?

 これは『見分けて区別する』という意味になるんだよ。

 じゃあ'tell'の価値って何なんですか?

 ふふふ、『きちんと伝える』というイメージなのだ。'tell'には教えたり、見分けたり、判断したりと、話をきちんと伝えることによって成り立つときに使われるんだ。

 そっか~伝えるだけだと意味に幅としてはそこまで広がっていかないですもんね。

 君も'tell'ができない時が結構あるよね~(笑)

 ちょっとそれどういう意味…

 じゃあ、次回は'say'との違いを'tell'しちゃうよ!


価値化トレーニング実践編

I'll tell you the way to City Hall.

市役所への道順を教えてあげよう。


きちんと伝えることで「教える」になるんだ。


How could you tell that it was going to happen?

なぜそうなるとわかっていたの?


わかっているから正確に伝えられるんだ。


Please tell me the reason why.

なぜだか理由を教えて。


理由はきちんと伝えないとね。


Only time will tell.

時が経たねばわからない。


時間だけが真実をきちんと伝えてくれるんだ。

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【価値化トレーニング】 第5回『頭は「使う」だけじゃだめ!』



今回のスモールワード

use

使いこなす

例文

Use this knife for cutting.

切るのにこのナイフを使いなさい。


 ’use’って「使う」ですよね。それ以外の意味があったかな~?

 じゃ、”I’m used to chopsticks.”の’use’はどういう意味?

 それは’use’じゃないですよ。”be used to”の慣用句じゃないですか。

 え?じゃあ、同じ単語でも慣用句として出てきたら別のものとして覚えるわけ?

 だって単語帳と慣用句帳は別に持たされて覚えましたもん。

 ふ~ん。

 ほかにも知ってますよ。”I used to play tennis.”は’used to=(~したものだ)’とか。

 それって効率悪くない?これもひとつのイメージで覚えちゃえば?

 う~ん、ってことになると「使う」だけだと厳しいですね。

 うん。最初の”I’m used to chopsticks.”は「慣れる」でしょ。

 はい。その次の”I used to play tennis.”は「昔は~していた」ということですよね。

 これら「使う」「慣れる」「~していた(習慣)」に共通しているイメージは、『使っているうちに慣れて習慣になる』つまり『手になじんだ道具』っていう感じじゃない?

 そっか~。「使う」ところからさらに掘り下げた「使いこなす」というイメージですね。

 そうそう。だからアタマは使いこなさなきゃだめだよ。

 そのひと言が余計なんですけど(怒)。


価値化トレーニング実践編

Can I use your bathroom?

トイレを使ってもいいですか?


この表現はトイレ以外にも色々使えるね。


It’s no use.

これは使えません。


使いものにならないということだね。


I bought a used car.

中古車を買いました。


使いこなされた、つまり中古だということ。


I use aspirin every once in a while.

たまにアスピリンを使います。


薬には’take’の他に’use’を使ってもいいんだよ。

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【価値化トレーニング】 第4回『「遊ぶ」だけが「楽しませる」じゃない』



今回のスモールワード

play

自分を楽しませる

例文

Do you like to go to plays?

劇を観に行くのが好きですか?


 ’play’が「遊ぶ」だけじゃないってことは、この単語も価値で覚えるんですか?

 しかし、’play’を知らないなんて…本当に残念なひとだね。

 (イラッ)すみませんでした。教えてください。お願いします。

 じゃ、「遊ぶ」以外に’play’にはどんな意味があるかわかる?

 えっと…中学校で習ったのが、スポーツの試合をしたり、あと楽器を演奏したり…

 他には?

 う~ん、音楽を再生したり…かな?

 うん、それらに共通するイメージって何?

 そうですね~何か「楽しい」感じがします。

 おお!すごいじゃない!しかし変なところだけ勘が良いね。

 (「変なところ」だけ余計なんだけど…)ところで私がわからなかった’play’はどういう意味なんですか?

 「劇(場)」という意味。そもそも’play’は『自分を楽しませる』だからそのイメージをふくらませていけば簡単だよね。

 そっか~。私、劇には目がないんですよね~。行きたかったな~

 あなたはちょっと’play’しすぎなの。


価値化トレーニング実践編

We played a board game last night.

昨晩、私たちはボードゲームで遊びました。


ボードゲームで自分たちを楽しませたわけ。


Stop it! You play too much!

やめなさい!ふざけすぎです!


楽しみが行き過ぎると、ふざけていることになるよね。


By the end of the day, I was all played out.

1日の終わりには疲れ果てていた(楽しみ果てた)。


そして楽しみ尽くしたら?もちろん疲れ果てるよね。


That was a great play ! It won us the game!

すごいプレイだった!おかげで試合に勝てたぞ!


すごいプレイを見せれば観客を楽しませることができるよね。

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【価値化トレーニング】 第3回『今回のスモールワード leave』



今回のスモールワード

leave

置き去りにする

例文

Leave it to me!

私に任せて!


 ’leave’って「離れる」って意味ですか?

 そこにもうちょっとあなたらしさを加えた感じ。

 ワタシらしさ?なんだろ?

 じゃ、”Who left the TV on?(誰がテレビをつけっぱなしにしたの?)”はどういう意味?

 え~と、誰がテレビから離れた?

 これは?”I left my car key at the office(鍵をオフィスに忘れてしまった)”。

 え~と、オフィスで車のカギから離れた?

 …全くだめだね。どちらも「離れる」だけど何かを置いていくわけ。

 ワタシらしさって、「置き忘れる」ってことですか(怒)

 うん。まあ、意図的な場合なんかは「残す」っていう意味で使うよね。つまり離れたり去ったりするんだけど、より近いのが「置き去り」というイメージかな。

 あの~、ワタシのイメージめちゃくちゃ悪いんですけど。

 基本的な”The train leaves at 10 o’clock(電車は10時に出発する)”なんかも電車がこの場を置き去りにするって考えればカンタンでしょ。

 すみません。ちょっと”Leave me alone(放っておいて)”してもらえます…

 上手上手(笑)


価値化トレーニング実践編

Is he leaving the company?

彼は会社を辞めるのですか?


会社を『置き去りにする』つまり辞めるということだね。


7 minus 3 leaves 4.

7引く3は4。


引き算をして4が置き去りにされていないんだね。


Don’t get left behind.

取り残されないでね。


『後ろに置き去りにされないように』ということだね。


We have no food left .

食べ物が残っていません。


何も食べ物が置き去りにされてないんだね。

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【価値化トレーニング】 第2回『うまくいくから仕事なの!』



今回のスモールワード

work

うまくいく

例文

I'm working on this project.

この企画を実践中です。


 先生、私が’work’しないってどういうことですか?

 じゃあ’work’の価値ってなんなのさ。

 え~と…やっぱり「働く」かな~?「仕事」も「働く」ってことでイメージできるし。

 そんなんだから、いつまでたっても’work’の価値がわからないんだよ。

 会社でも説教…家でも説教…私って…

 はいはい、落ち込まない。じゃ”Does this radio work?”ってどういう意味?

 え~と、このラジオは働きますか…ってなんかおかしい…

 じゃあ、”Finally our plan started working”は?

 ついにわたしたちの計画が働き始めた…計画が働く???(涙)

 最初の文はラジオが正常に機能してるかどうかってこと。で、次の文は計画がうまく行きだしたって言う意味にもなるんだよ。つまり’work’には「うまくいく」っていう価値があるんだよね。仕事もうまくいくから仕事なの。失敗ばかりしてたらそれは「仕事」って言わないの。

 うまくいく…何も言い返せない…

 ま、’work(仕事)’が’work(機能する)’するように’work(働く)’して最終的に満足できる’work(作品)’にすることだね。

 なんか、『うまく言ってる』感じが腹立つわ~(怒)


価値化トレーニング実践編

I have it all worked out.

すべて計画済みです。


すべて『うまくいって』形として現れたんだね


Let me see your work.

お手並み拝見。


あなたの仕事ぶりをみることから、こういう意味になるんだよ


Let’s work on this problem.

この問題を考えてみよう。


この問題についてうまくやる、つまり解決に向けて考えることを意味するんだ


I worked my way through hardships.

困難を乗り越えて進んできた。


困難の中を自分でうまくやりこなしてきたわけだね

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【価値化トレーニング】 第1回『makeでテキパキ整えよう!』



今回のスモールワード

make

テキパキ整える

例文

Could you make room for me?

私のために場所を空けてもらえませんか?


 先生、'make'って「作る」っていう風に習ったんですけど。

 ふーん、じゃ、さっきあなたがやってた行動を英語で言ってごらん。

 『寝床を用意する』だから"prepare for bed"かな~?

 それも'make'で表すことができるんだよ。

 じゃ、"make my bed"になるんですか?

 うん、そう。だから'make'は「作る」じゃなくて「テキパキ整える」ていう価値で考える必要があるわけ。

 テキパキ整える~?

 さっきの"make room"も『場所をテキパキ整える』わけだから、『場所を空ける』ってことになるわけ。

 あっ、そうか~。っていうか、同じ部屋で寝るっていうこと?(汗)

 あとはモノだけじゃなくって、'sure(=確実にする)'を整えたら"make sure(=確実にする)"ってことにもなるし、人間を整えたら"make him do it(=彼にそれをやらせる)"っていう具合に使役的にも使えるわけ。

 何でも整える、かっこいい敏腕プロデューサーみたいな単語ですね。

 だれかさんとは正反対だね…プププ。

 キィィィィ!!


価値化トレーニング実践編

Let's make it next Sunday.

来週の日曜にしましょう。


スケジュールを整える→調整するってことになるんだよ


I made friends with Bob.

ボブと友達になりました。


友達の状況を整える→友達になるって考えればいいよね


What do you make of it?

それをどう思いますか?


"それを作る"のではなく"それを整理すると何?"ってこと


Ten times ten makes one hundred.

10かける10は100です。


10かける10を整えれば100になるって簡単にイメージできるよね

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