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【発音トレーニング】 第9回『あいまい母音』



今回の発音

口を半開きにしてリラックスします。そして喉の奥で「ア」と発音します。


例文

He knows about animals.

彼は動物について知っている。


 先生、母音の発音をきちんとしているのに何か英語っぽくならないんですよね。

 ふむふむ。もしかすると大事な母音を忘れてないかい?

 大事な母音?

 うん、使用頻度がかなり高い、あいまい母音っていうんだけど。

 あいまい母音ですか?何ですかそれ?

 それじゃあ、まずはチェックしてみよう。'about'って発音してみて。

 'abaut'!

 う~ん'bout'の部分はいいんだけど、最初の'a'がおかしいね。そこの'a'があいまい母音なんだよ。

 アクセントがないので弱く発音しているんですけど…?

 気持ちはわかるよ。'a'は弱く発音しても、口を大きく開いてしまうと明らかに'a'の発音になってしまうんだ。口は半開きにして、喉の奥で「ア」と言う要領で発音してごらん。

  'əbaut'!

 それそれ!「ア」でも「ウ」でも「オ」でもない、中間nような音でしょ。だからあいまい母音なんだよ。アクセントのない母音は、このあいまい母音になることが多いから注意してみよう。それにしても、いつも口が半開きになっているから、本当に上手だねえ。

 口の半開き加減を褒められても、うれしくないんですけど…



発音トレーニング実践編

"Fender" is one of the most famous instrument brand.

フェンダーは最も有名な楽器メーカーのひとつです。

My favorite dessert is lemon cake.

私のお気に入りのデザートはレモンケーキです。

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第8回『'hat', 'hot', 'hut'の違い・その3』



今回の発音

ʌ

母(ハハ)と発音したときの2番目の「ハ」。のどの奥から発する要領で発音します。


例文

He took a jug of water.

彼は水のジョッキを持って行った。


 'hat' 'hot'の違いが分かったところで残るは'hut'。さっさとやっつけてしまおう。

 はい!違いがわかる女になるためにがんばります!

 じゃあ発音に移る前に、ピザハットって知ってる?

 ええ、デリバリーのピザ屋さんですよね。それがどうかしたんですか?

 うん、それじゃあピザハットのハットのスペルってどう書くのかわかる?

 えっと、'hat'じゃないんですか?

 全然ちが~う!それじゃあピザ帽子になっちゃうもん。正解は'hut'。つまりピザ屋さんなのさ。

 そっか~日本語では'hat'も'hut'も「ハット」と表記するからまぎらわしいですね。

 うん。本当は'hat'と'hut'の発音は全然違うんだけどね。

 'hat'はお茶の「ァ」だっていうのはわかったんですが、'hut'の発音のコツはあるんですか?

 では「母(ハハ)」って言ってごらん。

  ハハ…

 そうそう。母の最初の「ハ」が'hot'の母音'o'で、後の「ハ」が'hut'の母音の'u'なのさ。のどの奥の方から音を発する感覚、わかるかな?

 ハハ…'hut'!あ~これなら簡単にできますね!これで私も違いの分かる女になれました!

 …



発音トレーニング実践編

There is a duck in the rut.

わだちの中にアヒルがいます。

You must not jump on the bus.

バスの中で飛び跳ねてはいけません

My son has but a cup.

息子はカップだけでは持っています。

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第7回『'C'って正しく言えますか?』



今回の発音

ʃ,s

ʃ:「静かに!」の時の「シー!」の口で発音します。
s:「スイカ」の口で上下の歯の間に隙間を開けて、そこから空気を抜く感じで発音します。


例文

He took a sip on the ship.

彼は船の上でひと口すすった。


 'c'は「シー」じゃないんですか?

 典型的な日本人発音だね。まあ英語の'c'っていう音は日本語にないから仕方ないか。

 そうなんですか?

 じゃ、試しに'she'と'see'って発音してみな。

 'she'は「シー」でしょ、でもって'see'も「シー」…同じですか?

 続けて、'sheep'と'seep'は?

 'sheep'は「シープ」で'seep'も「シープ」…

 うんうん。予想通りだね。実は2種類の発音がこの中にはあるんだよ。

 2種類?

 まず、'she'と'sheep'は、静かにさせるとき口に指を当てて「シー!」ってやるでしょ、そのときの口の形で発音すればいいんだよ。あ、指はなしでね。

 わかってます…えっと、口をとがらせてる感じですよね。

 そうそう。で、'see'と'seep'は…そうだね、「スイカ」って言ってみな。

 スイ…

 そこ!「ス」から「イ」の流れで発音するのが'see'と'seep'、そして'C'もね。

 そうなんですか?スイカ、スイカ…'c'!

 そうそう、日本語の「シ」は上の歯と下の歯が閉じてるでしょ。でもスイカの'c'はちょっとだけ隙間が開いてて、そこから空気が抜けていくんだよ。

 本当だ~

 西城秀樹が「ヤングマン」で'Y・M・C・A'と叫ぶ時の'c'がいいお手本。そのくらいはマスターしておかなきゃ、海外旅行で恥ずかしい思いをするよ。

 その曲って私の十八番なんですよね~Y!M!C!A!

 …



発音トレーニング実践編

She sees Sue's shoe.

彼女はスーの靴を見る。

There is a sheet on the seat.

座席の上にシーツがあります。

I've never seen such a hair has a sheen.

私はこんなにつやつやした髪を見たことがない。

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第6回『'hat', 'hot', 'hut'の違い・その2』



今回の発音

a

口を丸く開けて「オ」と発音します。日本語の「ア」に近い発音です。


例文

This dog is a mutt.

この犬は雑種だ。


 'hat'の発音は第1回の発音レッスンで理解したよね。「お茶」の口で「ア」と発音するんだね。

 はい!あれから復習したんですけど、なんだかこんがらがってきました…

 うん。スペルが'a'なのに「ア」ではないし、スペルが'o'なのに「ア」に近いって英語はむずかしいね。

 はい。'hot'のことを「ホット」って言い続けてきた私にとって「ハット」というのは抵抗があります。

 よし、それならさっさと'hot'の正しい発音をマスターしちゃおう。

 よろしくお願いします!

 じゃあ、パパって言ってみて。

 はい?パパですか?

 そうそう。そのパパの最初のパ。その母音が'hot'の'o'の発音なんだ。それではその要領で'hot'と発音してごらん。

 'hot'!!

 いいね!上手にできているよ。日本語でいう「ホット」とは全然違うでしょ。

  本当ですね。どちらかというと「ハット」に近い音っていうのがよくわかりました。

 じゃあ、また近々'hut'の発音もやるよ。これで'hat', 'hot', 'hut'の違いがわかる女になれるよ。

 違いがわかる女…が、がんばります!



発音トレーニング実践編

The doctor brought the box to the hospital.

お医者さんが箱を病院へ持っていきました。

The fox got a lobster at that shop.

キツネがロブスターをあの店で買いました。

I found the novel about  god in the college.

神についての小説を大学で見つけました。

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第5回『ouの発音方法』



今回の発音

ou

カタカナ読みのせいで「オー」とならないように気を付けて、「オゥ」としっかり発音しよう。


例文

The man bought a boat.

その男はボートを買いました。


 先生、突然なんですがなんで’boat’は「ボート」じゃないんですか?

 カタカナでは「ボート」だから、ついつい「ボート」って発音してしまうよね。答えを教える前に他にも試してみようか。じゃあ’goal’’coat’’cold’’note’を発音してみて。

 え~~と、「ゴール」「コート」「コールド」「ノート」ですよね…。

 ’まだまだ発音トレーニングが必要そうだね。これらの単語は全部’ou’と発音しなきゃいけないんだよ。

 うぐぐ…。カタカナだと全部「オー」と伸ばすのに…。

 うんうん。スペルに引っ張られて’ɔː’が’ou’になったり、カタカナのせいで’ou’が’ɔː’だと勘違いしたりと、まあこの2つの発音は日本人にとって強敵なのさ。

 たしかに手強いです…。

 で、極めつけがアルファベットの’o’。さあ、発音してみよう!

 (この流れからいって、また引っかけ問題よね。ここは’ou’ではなく…)オー!!

 え…なんで?アルファベットの’o’は’ou’でしょうが!これだけ教えたのにいまだアルファベットも満足に発音出来ないなんて…次回からもっと厳しくしなきゃ。

 は、はい…。


発音トレーニング実践編

There is a bowl in the hole.

穴のなかにボール(鉢)があります。

Joe caught a cold so he put on his coat to go outside.

ジョーは風邪をひいていたので、外出するときにコートを着ました。

There was a lone mole outside.

外に寂しいモグラがいた。

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第4回『wの発音方法』



今回の発音

w

唇を「ウ」と丸く突き出し、直後に唇の緊張をゆるめて発音するよ。


例文

The wise warriors won the water.

賢い軍人戦争に勝った。


 今日の発音トレーニングは何ですか?

 そうだね~。日本人が一番苦手な発音て何だか知ってる?

 え~~と、’r’はそんなに難しくなかったし…何だろ?

 ’w’なんだよね。

 えっ?そうなんですか?何だか簡単そうだけど…。

 (キラッ)例えば木は’tree’だけど、材料としての木は?

 え~~と、’ood’?

 何?じゃいいや、羊毛は○○100%っていうけど、その○○は?

 …’ool’?

 へ?

 …’ool’

 どっちも’w’の発音が聞こえないよ。

 え~!何がダメなのか全くわからないです~

 じゃあ、仕方ない。ピンクレディの’wanted’って知ってる?

 ウ~WANTED!のやつですね!

 おっ、できるじゃん。最初に口をすぼめて「うっ」ってなるでしょ。それが’w’。

 ほんとだ~。口をすぼめてしまいますね。’wood’’wool’。

 そうそう。特に、続く母音が’u’の時に弱くなるから注意ね。客室乗務員さんもせっかくがんばって練習しているのに、”We ould like to thank you for flying with us”とかになっちゃうと残念だよね。

 そっか~。それだと’would’じゃなくて’ould’になってしまうんですね。難しいな~

 ま、あなたにとっちゃ全てが難しいんだろうけど、プププ。

 ムキ~!(怒)



発音トレーニング実践編

The woman wore a wig in the woods.

その女性は森の中でかつらをかぶった。

The weepy werewolf worried.

泣き虫の狼男は心配した。

The wimp was  wary about the wiggly worm.

その弱虫はクネクネ動く虫を怖がった。

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第3回『eiの発音方法』



今回の発音

ei

日本語で「エイ!」とかけ声を発する要領で発音しますよ。


例文

She baked and ate cake.

彼女はケーキを焼いて食べた。


 何で「レース」じゃないんですか?’r’の発音はできてますけど。

 まず、あなたより子供の発音を信じなさい。

 そうなんですか~?この子の発音はときどき間違ってるように聞こえるんですよね。

 自分ができないことを棚に上げない。

 (イラッ!)はい、わかりました…。では正しい’race’の発音を教えてください。

 じゃ、日本語にあって英語にない音ってな~んだ?

 エ~!そんな音あるんだ。

 それ。

 は?それってどれ?

 「エ~」って音。日本人はよく言うけどこれって英語にない音なの。

 あれ、アルファベットの’A’は?

 フフフ…。気合を入れて僕にパンチしてみ。

 え!そんなことできませんよ~(笑)グフフ。

 ’なんだかうれしそうなんだけど…

 エイッ!!

 (英子のパンチをかわして)それだ~~!!

 よけるなんてヒドイ…。で、それってなんですか?

 ’A’の発音だよ。「エ~」ではなくって「エイッ」なんだよ。

 そうなんだ。

 日本人のクセで’A’が「エ~」になってしまうんだよ。

 じゃあ、’cake’は「ケイク」で’game’は「ゲイム」みたいになるのかな~?

 うん。お腹空いたから「ケイク」買ってきてよ。

 はいはい、いま「ベイク(=bake)」しますよ。


発音トレーニング実践編

What’s the name of the game?

そのゲームの名前はなんですか?

He and his mate ate eight steaks.

彼と彼の仲間は8枚のステーキを食べました。

It remained a rainy, gray day at the bay.

湾では雨の灰色の日が続いた。

Stay away from the chain gang!

鎖につながれた囚人に近づくな!

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第2回『スペルに引っ張られないɔːの発音方法』



今回の発音

ɔː

スペルに引っ張られないよう、口を丸く開けてのどの奥から「オー」と思い切って発音します。


例文

Her coat got caught.

彼女のコートは挟まれた。


 先生、発音トレーニングのおかげで外国人にも伝わるようになりました!

 ふ~ん、じゃあちょっと引っかけ問題をやってみようか。

 え?ちょちょっと、待ってくださいよ(汗)

 ’thought’って発音してみ。

 ソウト!

 プププ、それじゃ’caught’は?

 コウト…

 ガハハ!こりゃ面白い。’saw’と’so’は?

 「ソウ」と「ソー」…ですか…?

 全然だめだね。完全にスペルに引っ張られてるよ。

 え?そうなんですか?

 これって結構よく間違えるんだよ。しかもネイティブを混乱させるしね。

 じゃあ、実際はどう発音するんですか?

 ’so’は’ou’の発音だけど、それ以外は全部[ɔː]の発音だよ。

 え~’u’がスペルの中に入ったら「オウ」って言っちゃいますよ~

 例えば、”I thought I already bought it(もう買ったと思っていました)”を『アイ・ソゥト・アイ・ボゥト・イット(I sought I already boat it)』って発音すると意味が全く違うことになるよ。

 『私はもうボート、それ、私は探した』って…全然意味わかんないし…

 スペルが’ou’とか’au’が入ってるときに’u’に引っ張られて「ぅ」を付けないように注意しないとね。

 かなり恥ずかしいことになりますね。

 うん。今までの間違った発音は忘れて、思い切り口を丸く広げて、つまり’o(ア)’の口でのどの奥から「オー」と発声するんだよ。

 まだまだ、知らないことがたくさんあるますね。トホホ…


発音トレーニング実践編

I thought my daughter had a doll.

私は娘が人形を持っていると思っていました。

I bought the saw.

私はそのノコギリを買いました。

I caught a cat’s raw paw.

私はネコの生の足を捕まえました。

I taught the law on the lawn.

私は芝生の上で法律を教えました。

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発音をもっと勉強したい

【発音トレーニング】 第1回『'hat', 'hot', 'hut'の違い・その1』



今回の発音

æ

「エ」の口で「ア」と発音します。日本語で「お茶」と言ったときの「ちゃ」と近いですね。


例文

There is a cat in the hat.

帽子のなかに猫がいます。


 第一回の発音トレーニングは何ですか?

 そうだね~。最初だし、まずはテストでもしてみよっかな。

 げっ。何だか嫌な予感…

 'hat''hot''hut'って言ってみて。 

 簡単ですよ~。ハット、ホット、ハットでしょ?

 それじゃ、'hat'と'hut'が一緒じゃん。

 げっ!本当だ…でもこの2つは発音が違うんですか?

 うん、当たり前じゃん。じゃ、「お茶」って言ってみて。

 お茶…

 それだ!「お茶」って言ったときの「ゃ」の口の形に注目。それが'a'の音なんだ。

 そうなんだ~。「お茶」の口か~。違和感があるけど慣れればできそう。

 ちなみに'a'といえば'cat'は「キャット」じゃないよ。英語では「ャ」のようなねじれた感じの"拗音"はないからね。'c'と「お茶」の口になる'at'の組み合わせなんだよ。

 …「カトゥ」…なんだか全然違うような…

 うんうん、結構いい感じじゃない。

 え~!私が今まで思っていた'cat'と全く別物じゃないですか!

 カタカナを知っているネイティブに'cat'をカタカナで書かせると「カトゥ」になったりするんだよ。

 へ~面白い!私が思っている英語の音とネイティブの人が思っている音ってそんなに違うんですね。

 そりゃ、リスニングのほうもできるわけないよね。

 ムキ~!(怒)


発音トレーニング実践編

A fat man is driving the van .

太った男がそのバンを運転している。

She used it as a rag.

彼女はそれをボロ布として使った。

I have a bat.

私はバットを持っています。

He had a rat in his hand in the cab.

彼はタクシーの中でネズミを持っていた。

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