【発音トレーニング】 第14回『まぎらわしい発音その2: heart / hurt』
今回の発音
heart / hurt
【ɑː(r)】と【əː(r)】の違いがはっきりわかるようにしよう!
例文
My heart hurts.
心臓が痛みます。
先生、前回はスペルに引っ張られないよに注意する発音を教えてもらいましたけど、その他に、まぎらわしい発音ってまだあるんですか??
あなたが引っかかりやすいものといえば…'heart'と'hurt'かな。
あ、その2つ、たぶん違うんだとは薄々気づいてましたけど、どう違うのかがよくわからないんですよね。どっちも「ハート」になっちゃいません?
いや、なっちゃわないんだよ。この2つは明らかに口の形が違うんだよ。
そうなんですか~。それではよろしくお願いします!
まず、ハートマークの'heart'から。これは発音記号で表すと【ɑː(r)】になるんだよ。'a'の発音覚えてる?
はい。口をまん丸の空けて、日本語の「ア」に近い音の'a'ですよね。
うん。その口をまん丸に開けてプラス'r'の発音をやるんだよ。'r'は舌を丸めるのではなく、口の中で舌をちょっと緊張させて、舌が口腔内のどこにもあたらないようにして発音するんだよ。
'heart'!っていう感じですか?
そうそう。それから「けがさせる」の'hurt'は子音の'h'に'r'をつけるだけ。だから'heart'みたいに口を大きく開けないんだ。アルファベットの'r'と発音するときと同じくらい、ほんの少し口を開けるだけね。
'hurt'!でどうでしょう。
'r'をマスターしてればカンタンでしょ。
なるほど~。'a'の口で'r'をプラスするのと、'r'だけで発音するのの違いですね。
うんうん。これができれば'garlic(=ニンニク)'と'girl(=女の子)'、'farm(=農場)'と'firm(=堅い)'の違いも簡単にわかるよね。
やってみると2つの発音の違いは明らかですね。リスニングでも多いに約に立ちそうです。